近畿の地下には、どんな鉱物の記録があるのでしょうか?
大阪や神戸、京都など、多くの人が暮らす街が集まる近畿。
琵琶湖を囲む山々から、紀伊半島の深い山地、日本海に面した地域まで、街を離れると景色は大きく変わります。
その地下には、どんな鉱物の記録が残されているのでしょうか。
今回は、産業技術総合研究所 地質調査総合センターの公開データをもとに、近畿の資源と鉱物の記録を地図で見ていきます。
あなたも私と一緒に、近畿の地図で資源と鉱物を探してみませんか?
近畿の資源と鉱物を地図で探す
地図の上にある鉱物名を押すと、金・銀、銅、鉄・チタン、石炭・亜炭などの表示を切り替えられます。複数の鉱物を重ねて眺めることも、気になる鉱物だけを表示することもできます。
地図は拡大したり、動かしたりできます。マイクボタンを使い、「金銀だけ」「兵庫県」「全部表示」などと話して操作することもできます。
色が濃く見える場所は、その近くに地質図の記録が多く重なっている場所です。鉱物を切り替えながら、近畿のどの辺りに色が現れるのか見てみてください。
地図のデータについて
この地図は、産業技術総合研究所 地質調査総合センターが公開している『国内の鉱床・鉱徴地に関する位置データ集(第2版)』をもとに、Visible World by Dataが独自に分類・集計・地図化したものです。産総研 地質調査総合センターが制作・監修した地図ではありません。
元のデータには、各地の地質図に記載された鉱床、鉱徴地、鉱山などの位置と鉱物の記録が収められています。この地図では、その中から金・銀、銅、鉄・チタン、マンガン、硫黄、石炭・亜炭、鉛・亜鉛、水銀、クロム、石灰石の10分類を表示しています。
全国の原資料12,981行のうち、今回の10分類に当てはまらない3,883行と、共通地図の行政区域内に対応付けられなかった57行を除き、9,041件を地図表示用データとして使用しています。近畿版では、そのうち滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県に対応付けられた記録を表示しています。
表示している件数は、地質図に載っていた記録の数です。鉱床の数、埋蔵量、採掘できる量、鉱石の品位、現在の生産量を表すものではありません。
同じ場所の近くが、年代や縮尺の異なる複数の地質図に記録されている場合があります。そのため、記録件数だけで地域や鉱物の多さを比べることはできません。
地図上の位置は、元の地質図に描かれた記号から読み取られたおおよその位置です。正確な坑口、敷地、立ち入り場所を示すものではなく、現地へ行くための案内には使えません。
地点を押したときに表示される採掘歴や状態は、元の地質図にどのように記載されていたかを示すものです。現在も採掘しているかどうかは、このデータだけでは分かりません。
選んだ鉱物の記録を見てみる
データカードには、現在選んでいる鉱物について、地質図から見つかった記録の数と、元データで名前を確認できた鉱山の例が表示されます。
記録数を押すと、一つ一つの記録が丸い点として地図に現れます。点を押すと、記録された鉱物、都道府県、掲載されていた地質図、元図における採掘歴の記載、出典へのリンクを確認できます。
鉱山名を押すと、その記録がある場所へ地図が移動します。知っている鉱山から探しても、初めて見る名前から地図をたどってもかまいません。
カードの数字は鉱物や県の順位を決めるためのものではなく、いま地図に何を表示しているのかを確かめるための手がかりです。
地図を作って感じたこと
近畿の地図で最初に目に留まったのは、大阪府の色がかなり少なく見えたことです。
思わず「大阪には鉱物の記録が少ないのか」と感じるほど、周りの府県との違いが印象に残りました。
一方、兵庫県には予想以上に多くの色が現れます。
和歌山県にもさまざまな色が見え、こちらも想像していた以上に鉱物の記録が残されていました。
あなたも、いま住んでいる場所や昔訪れた場所の近くに、どんな鉱物の記録があるのか探検してみませんか?
出典
- 内藤一樹(2017)『国内の鉱床・鉱徴地に関する位置データ集(第2版)』産業技術総合研究所 地質調査総合センター速報 no.73、配布CSV(2025年12月15日訂正版、2026年9月8日取得)
- 地質調査総合センター「研究成果利用にあたってのポイント」「利用ガイドライン」「ウェブサイト利用規約」
- 元データの配布元:地質調査総合センター速報 no.73
- 共通地図:国土数値情報(行政区域データ)(国土交通省)をもとにしたSMRI japan-topographyの保存済みデータを使用し、Visible World by Dataが加工・地図化。国土数値情報の利用規約
※鉱物記録の分類・集計・地図化はVisible World by Dataが行いました。
※複数の鉱物が記載された記録は、該当する複数の分類に表示される場合があります。